「アプリメーカー 乗っ取り」というデマを信じる人たち
どうも、「たま」でございます。
当ブログでは私が作ったTwitter診断をご紹介しているのですが、現在、私は主に「アプリ☆メーカー」というウェブサービスで診断を作っています。
さて、当ブログでアプリ☆メーカーというウェブサービスを取り上げるにあたって、あることについてお話ししておく必要があります。
アプリ☆メーカーというウェブサービスに対して、誤解から生じた悪い噂が存在するという点についてです。
試しに検索サービスで「アプリメーカー」を検索しようとすると「乗っ取り」「スパム」といったマイナスな予測変換が表示されてしまいます。
これは全くの濡れ衣で明らかな風評被害なのですが、アプリメーカーについてみんながどんなことを呟いているのかTwitter検索してみると、残念ながら未だに「アプリメーカーって怪しい」と思っている方がいらっしゃるようです。
ではアプリメーカーを初期の頃から利用し続けている古参の私なりになぜそんな悪い噂が立ってしまったのかを分析してみたいと思います。
アプリメーカーというウェブサービスが始まって一年ほど経った頃、Twitterの世界ではあるトラブルの報告が多くなっていました。
ひとつは、アダルトな内容を含んだ宣伝ツイートを行う、いわゆるスパムアカウント(エロ垢)がフォロー外から突然「いいね」(当時はまだFavorite(ふぁぼ)と呼ばれていましたね)をしてきて不快だという報告が相次いだ問題です。
そしてもうひとつはTwitterのアカウントを何者かに乗っ取られてしまい勝手にツイート、RTされたという人が増えてきたという問題です。
どちらも困った問題で自分がやられたら怒りを感じると思います。
そしてこのような問題が起き始めた時に一部の人間から犯人として名指しされたのがアプリメーカーというウェブサービスだったのです。
何度も言いますが、これは全くの誤解で根も葉もない噂であり、Twitterのアプリ連携という機能について正しい知識があれば笑ってしまうくらいありえない話なのですが、よく調べもせずに回ってきた誤報をそのまま信じてしまった方が少なからずいたようです。
そのような方は「良いことを聞いた! フォロワーさんにも教えてあげなくちゃ!」という親切心から、この間違った情報をさらに拡散してしまったようで、一時期アプリメーカーを利用する人が激減するという事態になりました。
「アプリメーカーは怪しい」と言う人が今も居なくならないのはこの時の騒ぎが未だに燻っている(くすぶっている)ことが原因だと思います。
さて、その当時、私は自分なりにこの問題について調べたことをまとめ、アプリメーカーへの風評被害を無くすためにこんな記事を書きました。
【拡散希望】見知らぬエロ垢からふぁぼられる原因と対処法
http://appli-maker.jp/page_apps/12379
その後、こちらの記事はおかげさまで16万人を超える方に目を通して頂きました。アプリメーカーの風評被害の払拭に少しは貢献できたのではないかと自負しております。
ただ、この記事を書いたのが2015年の2月なので今見ると古い情報もあるかもしれません。最近はいきなり「いいね」してくるという手法を使うスパムアカウントもほとんど見掛けません。
それでも「アカウントを乗っ取られた」という報告は未だに見掛けます。そして残念ながらそれに対して「アプリメーカーが怪しいかも」とおっしゃる方がまだいらっしゃるのが現状です。
そもそもそういう主張をする方は「Twitterのアプリ連携とは何か」がわかっていないのでしょう。
アプリ連携というのは「アプリに対して『自分がTwitterでやっていることを代わりにやってもいいよ』と許可を与える」というものです。
ではアプリメーカーを利用する際にはどんな機能を許可するのでしょう?
実際に画像を貼ってみます。
ご覧頂けるようにアプリメーカーを利用する際に、ユーザーがアプリメーカーに対して与える許可は「タイムラインのツイートを見る」「フォローしている人を見る」の二点だけなのです。「見る」しか出来ないということは読み取り専用という意味になります。
乗っ取りというのは知らない間に勝手にツイートされたりRT(リツイート)されたりしてしまうということです。しかしアプリメーカーとアプリ連携しても「ツイートする」の許可を与えていないので、そんな事態は絶対に起こり得ないということです。
つまり「アプリメーカーを利用した直後に乗っ取られて勝手にツイートされた。アプリメーカーとアプリ連携したせいに違いない」というのは全くのデマ、早とちり、勘違いです。
でも「ちょっと待った! アプリメーカーって診断結果をツイートするでしょ? そういう機能を許可しているってことじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。
その疑問については実際に遊んでみればわかります。アプリメーカーでは診断しただけではツイートされないのです。ツイートするには診断結果の下に表示された「ツイート」のボタンをクリック(タッチ)する必要があります。
つまりアプリ連携によって勝手にツイートされるわけではなく、遊んだ方が手動でツイートしている、つまり普通のツイートとなんら変わらないわけです。
おわかりいただけたでしょうか?
ただ、ここでひとつ注意しなければならないのはアプリメーカーというウェブサービスは安全ですが、アプリ連携が必要な他のウェブサービス全てが安全ではないということです。中には勝手に宣伝ツイートを行う診断系スパムも確認されています。
アプリ連携時に表示される上記の画面で「次のことが出来ます」の欄に「ツイートする」という項目がある診断は本当に信用できるものなのか検索で調べた方が良いでしょう。
特に注意が必要なのはタイムラインに流れてきたフォロワーさんのツイートに表示されているURLから診断を遊ぶ場合です。
そのURLが「shindanmaker.com/~」とか「appli-maker.jp/~」のように正規の安全な診断ウェブサービスのものなら問題はありませんが、サイト名がわからないような短縮URL(「bit.ly~」「goo.gl~」など)だった場合、有名なウェブサービスになりすました偽物、乗っ取りスパムの可能性があるので注意したほうが良いと思います。
それと、不幸にもすでにアカウントを乗っ取られたという方は身に覚えがないウェブサービスとのアプリ連携を解除した方がいいです。
但しここでひとつ面倒なことがあります。
ツイッターユーザーの方はそのほとんどがスマートフォンをご利用かと思います。
しかしアプリ連携というのは公式のツイッターの機能であるため、スマホアプリのツイッターからアプリ連携を解除することは出来ないのです。PC版のツイッターをお使いの方はそちらの「設定」からやった方が簡単です。
ではPCを使っていないという方はどうするのかというとiPhoneであればSafari、AndroidであればChromeといった、いわゆるブラウザからツイッターにログインする必要があります。
この辺の詳しい情報は検索で「アプリ連携」を調べれば最新情報が確認できるので、お試しになってみてください。(※記事下部の追記1参照)
自分の偏見かもしれないですが、アプリメーカーが怪しいという方はフォロワーから回ってきた情報をよく調べもせずに鵜呑みにしてしまう方だと思います。
さらにそういう方は様々なウェブサービスで使うパスワードを他人から推測されやすいものにしていたり、複数のウェブサービスで全部同じものを使ったりしている、ネット上の危機感が足りない方なんじゃないかと思います。
心当たりがある方は「パスワードの見直し」と「Twitterの設定からアプリ連携の項目をチェックして見覚えのない名前のアプリと連携していないかを確認」してみた方がいいと思います。
では長文になってしまいましたが、皆様に正しい知識を持った上で安心してアプリメーカーで楽しんで欲しかったのでこのような文章を書いてみました。
それではまた次回。
【追記1】
この記事を投稿した後、アプリメーカーの運営をされているDiver Down (@Diver_Down_LLC)様が「勝手にツイートする連携アプリを発見できるアプリ」という、まさに上記した問題の解決に役立つアプリを作成されました。アプリメーカー内に投稿されています。
掲載の許可を頂いたのでこちらでご紹介させて頂きます。
勝手にツイートする連携アプリを発見するアプリ
http://appli-maker.jp/analytic_apps/42649
Twitterをやっている方で「自分のアカウントが見覚えのない宣伝RTをしていた」という方はこちらで確認してみることをオススメします。
【追記2】
アプリメーカーの運営をされているDiver Down (@Diver_Down_LLC)様がスパムツイート問題について記事を書かれました。
掲載の許可を頂いたのでご紹介させて頂きます。
アプリ☆メーカーって安全なの!?【スパムツイートを解除する方法】
http://appli-maker.jp/page_apps/48245
私が書いた上記の記事をわかりやすくまとめていらっしゃる内容だと思うのでぜひ一読されることをお勧めします。
【追記3】
2018年1月、ORICON NEWSのウェブサイト上に「アプリメーカー」を名指しした記事が掲載されました。
アプリ連携を求めてくる「診断」の中には怪しいものがあるから注意した方が良い、という内容のようですが、診断サービスやアプリ連携について正しい知識を持たない方が記事を読んだら「アプリ☆メーカーって危険なのか」と誤解する恐れがあると感じました。
そこで、この記事の不正確だと思う点について反論記事を書かせて頂きました。
こちらです。
shindanshokuninnikki.hatenablog.com
診断メーカーやアプリ☆メーカーは怪しいスパム診断とは全く無関係です。
ぜひご一読頂けますよう宜しくお願い致します。
【補足】
その後ORICON様からメールを頂き、「誤解を招く内容があったことを認め、記事のタイトル、内容について修正する」という内容の回答を頂けました。
真摯に対応して頂けたことに感謝致します。